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新説!所JAPAN「新千円札の裏に隠された日本人が初鰹好きな理由」とは?

2019/11/08
 
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はじめまして☆さくらこです。 初代Macからのパソコン歴20年以上の主婦ブロガーです。 主婦目線で気になったことなどを色々書いています!

5月13日「新説!所JAPAN」で放送された、「なぜ日本人は初が好きなのか?」について紹介していきたいと思います。

初物といえば「初鰹」

日本人が夢中になる初物ですが、初物と聞いて思い浮かぶのが「初鰹」です。

鰹の年間消費量が第一位の県といえば高知県です。

高知の初鰹はいつから?

初鰹は関東では5月ごろですが、高知県では3月下旬からと、日本でいち早く初鰹を楽しむことが出来ます。

鰹は3月~5月ごろ黒潮にのって四国沖にやってくる鰹を初鰹と呼びます。

その後、三陸沖まで登り9月~11月ごろ戻ってきた鰹を戻り鰹と呼びます。

鰹が捕れない冬の時期を過ぎて、再び獲れ始める「初鰹」は、春の訪れを告げる風物詩でもあり、皆大好きな理由の一つかもしれません。

  • 初鰹…筋肉質であっさりとした味わい
  • 戻り鰹…たっぷりと太って脂がのっている

鰹といえば「わら焼き」

高知で鰹といえば、稲わらを使う「わら焼き」が伝統料理です。

今では全国でも「かつおのたたき(わら焼き)」が食べられるようになりました。

では、高知ならではの初鰹の楽しみ方とは一体どんなものでしょうか?

高知ならではの贅沢な食べ方は?

高知では鮮度がケタ違いによいので、やはりお刺身で食べるのが一番だそうです。

夜に釣って翌日の昼には食べることが出来き、一度も冷凍しないまま、その時の旬の味を楽しめるので、お刺身が地元ならではの贅沢な食べ方だそうです。

また、初鰹の付け合わせにもこだわりがあるそうで、この時期に獲れ始める初物のにんにくをスライスして一緒に食べるのがたまらないそうですよ。

高知で初鰹シーズンならではのご馳走とは?

さらに、高知では、初鰹の時期ならではのご馳走として、鰹の中骨を販売しているそうです。

この中骨を使った初鰹ならではの季節限定の絶品料理があるそうなんです。

初鰹の季節の楽しみ「タケノコのあら煮」

①まずはお湯に中骨を折りたたみ鍋に入れます。
②出汁が出たところで醤油・砂糖を加え、初物のタケノコをどっさり入れます。

鰹の風味ととタケノコの甘味は相性抜群ということで、高知の人たちはタケノコが出たら鰹のあらで炊くのだそうです。

これは美味しそうですね!

鰹の「ハランボ」

高知で売っている鰹の「ハランボ」の串が美味しいそうです!

  • ハランボとは….鰹の腹の皮の部分

マグロで言えば、トロの部分にあたる「ハランボ」は希少部位で、塩を振って炭火で焼いた「ハランボ串」が絶品だそうですよ。

高知に訪れた際は是非食べてみたいですね!(鰹ハランボ串 1本150円)

鰹の心臓「ちちこ」

また、鰹の頭からとれる「ちちこ」が美味しいそうです。

「ちちこと」は、鰹の心臓で、初鰹が獲れだすと店に並ぶそうです。

「ちちこ」は希少部位ながら1パック430円程というお得な地元価格で売られています。

ちちこの料理方法は?

ショウガ・酒・砂糖・醤油で煮込む「ちちこの生姜煮」でいただくのが一般的のようですよ。

見た目レバーのようですが、食感がコリコリとしていて鳥のレバーよりも癖がないそうです。

初鰹の思いもよらない真実とは?

そんな初物「初鰹」ですが、4月に発表された新千円札と初鰹には驚きの関係があるということなんです。

その「初鰹の思いもよらない真実」の謎を解くカギは、新千円札のデザインに隠されていました。

新千円札のデザインには、葛飾豊斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が使用されていますが、この絵が初鰹と深い関りがあるそうなんです。

教えてくれたのは江戸文化の権威でもある竹内誠先生

この絵には波に翻弄されている「押送船」がありますが、この船が初鰹には欠かせない船という事なんです。

押送船とは?

江戸時代、相模湾から日本橋まで初鰹を運んだ船が「押送船」でした。

押送船は、波に強くスピードも出るので、当時、最高速船として早く鰹を陸に届けることが出来たそうです。

また、押送船は荷物を運んでいただけではなく、競争をしていたそうです。

江戸時代、最初の初鰹の値段は1本4両でした。(現在の価格にすると30万~40万ほど)2番目以降に届いた鰹だと値段がガタ落ちしていたようです。

最初の船の鰹に高値が付いていたという理由で、押送船は競争をしていたそうです。

葛飾豊斎の描いた「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、荒波の中、春の初鰹を高値で売るために競争している押送船が描かれているという事で、初鰹食いを春の風物詩として描いたのかもしれません。

初物に高値がつくという日本独特の現象は、このころから始まっていたようです。

鰹は江戸の縁起メシ?

古くから鰹は、カツオ=勝つ魚・勝つ男という字があてられており、戦の前に食べると勝つとされた縁起の良い魚でした。

また、身分では敵わない町人たちが、武士より金の力で先に初鰹を食べて武士に勝ってやりたいという思いもあったようです。

江戸時代に促成栽培があった!

初物好きな日本人は昔、油を塗った商事で防水性がある「油障子」で野菜を囲い、そこに火鉢にも使う「炭団」という炭の粉末などを団子状に固めた燃料を入れ、温度を保つ施設を作っていたようです。

これで様々な野菜を促成栽培していたそうです。

江戸時代の初物ランキング

1位…初鰹
2位…初鮭
3位…新酒
4位…新そば
5位…若鮎
6位…若餅
7位…早松茸
8位…新茶
9位…初なす
10位…初すばしり(ボラの稚魚)

なぜ日本人は初物が好きなのか?

日本人は昔から初々しい魂を自分の体に取り入れて、蘇るという事を昔から信じてきたという背景があるようです。

人間は生まれてから死に向かって歩むのですが、少しでも蘇り死の世界から反転して若々しくなるようなエネルギーが初物には込められているという思いがあり、昔の人は初物に特に思い入れがあったようです。

まとめ

日本人は昔から初の喜びにお金を払い、神様が見てくれているという喜びを得ているのかもしれません。また、日本には四季があるので、季節の流れの中で初物が風物詩となっていて、初物によって区切りをつけているのかもしれませんね。

昔から続いているように、日本人として初物を食べて元気に過ごしていきたいですね。

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