「所JAPAN」なぜ日本人は天気に左右されるのか?
5月20日の「新説!所JAPAN」で放送された、「なぜ日本人は天気に左右される?」を紹介したいと思います。
街頭インタビューによると、日本人は毎日天気を確認するのはもちろん、洗濯物を干すから一日3回確認したり、常に折りたたみ傘をかばんに入れて持ち歩いている人もいる程です。
このように、天気に敏感なのは日本人の特徴の一つのようです。
気象神社
天気を気にする日本人ならではの場所が東京都杉並区にある日本唯一の「気象神社」です。
祭神は、天気を意のままに操る神様「八意思兼命」です。
ここは、全国から多くの人がお天気祈願に訪れる神社で、休日には全国から一日200人以上の参拝客で賑わい、下駄の形をした絵馬に、いつどこが晴れてほしいかを書き込み思いを込めて奉納していくそうです。
気象神社にはどんな人がお参りしているのか?
所JAPANでは、一週間かけて調査を行ったところ、「晴女になりたくて」お参りの為に来られている方が意外に多いという事です。
気象神社 ⇒ 雨女の悩みが多かった
雨が降るのは偶然だとは思いつつ、余りに雨が降るのが重なったり、周囲から雨女と言われるのが苦痛で助けを求めて参拝されているそうです。
ちなみに、海外に雨女という言葉はないという事なので、「雨女」は日本独特のもののようです。
天気に左右される意外なお仕事とは?
天候に左右される商売をされている方などなどにも参拝されているようです。
「さぬきや」のご主人もその一人です。
「さぬきや」は、最新版「ミシュランガイド東京2019」に5000円以下で楽しめるビブグルマンに掲載されている、高円寺きっての名店です。
讃岐うどんは、本来雨の少ない香川県の名物であり、その美味しさの命と言えるコシの最大の敵が湿気だという事なんです。
うどんは、湿度に影響を受け、かなり湿度に気を使いながらの作業となり味に影響するため、毎朝気象神社で晴天祈願をするのが日課になっているそうです。
また、富士山の山梨県側で山小屋を経営している方は、台風が来ませんようにとの願いを込めて参拝されていたり、国内大手の航空会社のパイロットの方も悪天にならないようにとお参りをしているようです。
どうして大事な日に雨が降る人を雨女と呼ぶのか?
大事な日に雨が降る人の事をどうして「雨女」と呼ぶのかについては、約200年前にさかのぼります。
江戸時代に描かれていた「雨女」は、今でいう妖怪図鑑のような書物に登場したのが始まりです。
それは、雨の日に現れる神の落ちぶれた姿だという説があります。
古来、日本人にとって雨は恵の雨である一方、妖怪にも例える不吉な存在でした。
それが、神頼みをしてでも雨女を脱したいという思いに繋がっているのかもしれないということです。
日本人は昔から天気に左右されてきた?
歴史学者の磯田道史氏によると、江戸時代になると日和見とか日和見人と言われる人が存在していたそうなんです。
日和見主義とは、今でいう形勢を伺う事ですが、江戸時代の日和見は天気を観察する人で、漁村では極めて強い力を持っていたそうです。
日和見人が天気を伝える事で漁に出る事が出来、村の人々の運命を握っていたので、天気予報は今以上に重大な問題だったようです。
江戸時代から天気を予報する仕事が確立されており、人々に大きな影響力を持っていたという事です。
日本は天気予報的中率90%!?
今注目の天気予報アプリ「ウェザーニュースタッチ」は、的中率90%を誇っています。
そこには驚きの最新技術がありました。
今までは、天気の予報について、気象庁では20km四方で、他のアプリでは5km四方でしか天気記号を出すことが出来ませんでした。
「ウェザーニュースタッチ」アプリでは、1km四方で天気記号を表示することが出来るため、より細かい予報が可能になったのです。
5km四方より1km四方でより細かく分析できるので、的中率のアップにつながりました。
これを実現しているのが、気温・気圧・湿度・感雨・日照・紫外線の6要素を観測することが出来る小型観測機weathernewsです。
気象庁は、アメダスがの設置個所が約1300に対し、weathernewsは小型観測機の設置数約1万3000と約十倍の数で予報を検証しています。
さらに的中率90%の秘密があった!
的中率90%の実現には一般人の方からの投稿が役立っていました。
一般人の方から送られてくる天気の情報により、レーダーではとらえていない所でも、雪や雨という報告が届くので、より細かな情報を元に天気予報を作ることが出来ているということのようです。
なんと、一日に送られてくる天気の情報は、18万件以上だそう!この貴重な情報をリアルタイムで天気図に入れ予報を立て直しているそうですよ。
自分の天気の情報が、天気予報に役立っているというのは嬉しいですね!
的中率90%の秘密は、天気を気にする日本人だからこそ実現したもののようです。
天達が選ぶ!今の時期だけ見られる絶景スポットは?
秩父「美の山公園の山頂展望台」
埼玉県秩父にある「美の山公園の山頂展望台」では、曇って雨が降ったほうが絶景が見られるという場所なんだそうです。
秩父という場所は、盆地の為、雲海が外に流れないので、今の時期は沢山雲海が見られるそうです。
雲海が見られる一番のポイントは、「湿度が高くなる」という事で、丁度今の時期から梅雨にかけての雨上がりは雲海が多く発生するようです。
東京から秩父は一番近い絶景スポットとも言われていて、夜になると雲海に光が反射した夜景との雲海のコラボレーションが見られるとの事ですよ!
梅雨時期は湿度が高くなり夜も絶景が見られるという事なので、雨上がりに出現するファンタジックな天空の宝石箱のような絶景、是非見てみたいですね。
富士が生んだ幻の「須走まぼろしの滝」
富士山では本来無いはずの滝が、今の時期限定で5合目付近に現れるそうです。
その名も「須走まぼろしの滝」と言われています。
富士山は水が地面にしみこむため、川や滝がないとされていますが、今の時期だけ滝が現れるとされています。
この滝は、富士山の雪解け水で、雪が解けるこの時期、気温が13度以上の5月中旬~6月初旬に出現するそうですよ。
気温が上がり暖かくなる時期の今だけの絶景という事です!
雨の日の楽しみ方とは?
強い雨が降れば降るほど絶景が見られるものといえば「虹」です。
虹は雨粒が大きければ大きい程くっきりと出て、激しい雨の方が雨粒が太陽に反射して見えるので2重に見えたりするそうです。
ダブルレインボーの見つけ方
雨上がりに晴れ間が出てきたら太陽を背にして立つことで、くっきりとした2重の虹(ダブルレインボー)が見られるかもしれません。
まとめ
天気と日本人には、昔から深い関りがあり、日本人が天気に左右されているという事がより詳しく知ることが出来ました。
私も天気は毎日チェックしているので、アプリ「ウェザーニュースタッチ」も是非利用してみたいと思いした。
雨でも雨ならではの楽しみ方を見つけて、梅雨の時期も過ごしていきたいですね。